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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
with a camera in Shirakawa City 3-3
 ロケした24日は、その1で触れたように土砂災害警戒情報も出される大雨。町中を歩いて偶然の出会いを探すのは少々難しそうです。取りあえずJR白河駅前に出て来た我々は、前回お世話になった観光案内所へ。

その時は明治天皇も泊まったという「脇本陣蔵座敷」をご紹介頂きました。その時のエピソードはこちらをクリック。

「ごめんください。」
「あら、徳光さん!」

 案内所の方々の歓迎ムードにほっとする私。事情を説明すると、
JR白河駅に隣接する案内所。
JR白河駅に隣接する案内所。
この日の担当は、このお二方。
この日の担当は、このお二方。
「いま福島ビエンナーレを開催しているんですけど、その中で通り沿いの店舗に色々な方が作ったアートな白河だるまが飾られていて、町歩きを楽しめるんです。」

 ビエンナーレとは、その土地の文化に根ざしたテーマで行う現代アートの芸術祭で、10月9日まで白河市で開かれています。その1つとして、参加アーティストが思い思いに絵付けをした白河だるまを飾ってあるというのです。

「個人的に凄いと思ったのは、酒蔵の『千駒』さんに飾ってあるだるまなんです。」
アートな白河だるまが、期間限定のお勧めだそう。
アートな白河だるまが、期間限定のお勧めだそう。
受付には、こんなアートな案内所白河だるまも…。
受付には、こんなアートな案内所白河だるまも…。
「問い合わせてみましょうか?」

 こういう時の仕事は早い! 可能なら酒蔵内の見学もと思ったのですが、この日は担当の方と連絡が取れず…ただ、絵葉書のだるまを見る事は出来るとの事なので行ってみる事にします。

「あと南湖公園の『松楽亭』っていう茶室があるんですけど、そこにもビエンナーレで小松美羽さんが描いた作品が見られますよ。」
この絵葉書のようなアートな白河だるまが、町中に幾つも展示されているとの事。
この絵葉書のようなアートな白河だるまが、町中に幾つも展示されているとの事。
蔵元へ早速問い合わせの電話を。
蔵元へ早速問い合わせの電話を。
 小松美羽さんとは、狛犬をモチーフにした作品の多い現代アーティストで、有田焼の狛犬作品「天地の守護獣」は大英博物館に展示されているほか、24時間テレビのTシャツのデザイン画を手掛けた事でもご存じの方もいらっしゃるでしょう。

小松美羽さんが二本松市でのビエンナーレで作品を描いたエピソードは、こちらをクリック。

 私は小松美羽さん作品の大ファン。こちらも時間があれば回ってみたい!

 色々教えて頂いたり、問い合わせをして下さったり、お骨折り有難うございました。
白河で小松美羽さんが作品を描いた時の動画。
白河で小松美羽さんが作品を描いた時の動画。
千駒酒造は全国新酒鑑評会金賞酒を出した酒蔵。白河だるまと日本酒の幟を持ってポーズ。
千駒酒造は全国新酒鑑評会金賞酒を出した酒蔵。白河だるまと日本酒の幟を持ってポーズ。
 まず向かった千駒酒造は、県道11号沿いにあります。

 中に入ってすぐの所に、展示してありました!
県道11号沿いにある千駒酒造。白河で有名な酒蔵の一つ。
県道11号沿いにある千駒酒造。白河で有名な酒蔵の一つ。
入口すぐの所に、あのだるまが…。
入口すぐの所に、あのだるまが…。
 こちらが、柴崎恭秀氏の作品『空っぽとはかぎらない』です。白河だるまの中を半分に割って覗いている状態。中には人がいて、だるまの目から出入り出来るようになっている、という訳です。ん!?
『空っぽとはかぎらない』。白河だるまの中に…
『空っぽとはかぎらない』。白河だるまの中に…
入口は、だるまの目だった…。
入口は、だるまの目だった…。
 入口には狐? 見張り役でしょうか?

 そして中は…あら、中は人でなく狐…いや狐の面を被った人?? 両方いるようです。奥には神社(お稲荷さん?)があって、本も並んでいます。そして床を突き抜けて真ん中に鎮座するのは…だるまです! 塗装している狐もいます。中のだるまの目は、ちょっとつり目?
入口の目には、狐?!
入口の目には、狐?!
最上階には狐(とその面をかぶった人?)と、もう一つだるま??
最上階には狐(とその面をかぶった人?)と、もう一つだるま??
 そして2階はだるまの下半分に…やや、透明のパネルに(見にくいですが)「達磨→狐化計画(仮)」と書いてあります。中で作っている白河だるまは、狐の顔だったんですね。右側では(この写真では分かりづらいですが)木材を電動糸鋸で裁断しているようです。

 1階では…紙を梳いているのでしょうか。因みに酒蔵の方から伺ったのですが、左の糸を紡いでいるような様子の糸の部分は試行錯誤の末、作者の飼い猫のひげを使っているそうです。
透明パネルに、或る企みが書かれている。
透明パネルに、或る企みが書かれている。
紙の出来はどうだろう?
紙の出来はどうだろう?
 いやぁ、こんな白河だるまがあったら、面白いですねぇ。柴崎氏の発想の凄さとこの緻密な表現力に脱帽です!

 酒蔵の方曰く「本当は窓際に展示して外からも見て頂く事も考えたのですが、窓越しだとこの細かい部分が見辛いんですね。なので入口のそばに展示して、間近で見てもらえるようにしました。」

 お陰で存分に楽しめました。続いては松楽亭で、小松美羽さんの作品を見ましょう!
皆さんのご自宅にある白河だるま、実は中には……なんて。
皆さんのご自宅にある白河だるま、実は中には……なんて。
工芸品に秘密基地…あっても面白い。
工芸品に秘密基地…あっても面白い。
 目指す建物「松楽亭」は、南湖公園の一角にある「翠楽苑」の中にあります。
入口にも、小松美羽さんの作品展示の紹介が…。
入口にも、小松美羽さんの作品展示の紹介が…。
川越しに松楽亭を望む。
川越しに松楽亭を望む。
 翠楽苑は回遊式の庭園で、1995年に完成しました。その池と周りの緑を楽しむ建物が松楽亭です。

 では小松美羽さんの作品をご覧いただきましょう!
中には川が流れ、池に注ぐ。
中には川が流れ、池に注ぐ。
この緑を借景に、小松美羽さんの作品を楽しもう。
この緑を借景に、小松美羽さんの作品を楽しもう。
 こちらが今年9月に白河のビエンナーレでライブで描き上げた作品、『相伝―白河市狛犬様』(高さ180センチ、幅360センチ)です。
『相伝―白河市狛犬様』。屏風故の凹凸、立体感がまたたまらない。
『相伝―白河市狛犬様』。屏風故の凹凸、立体感がまたたまらない。
これぞ「目力」。
これぞ「目力」。
 絵の具のチューブを絞り出しながら、下描きの無いキャンバスに次々と描いていきます。
絵の具そのものの立体感もある。
絵の具そのものの立体感もある。
左から見てみる。
左から見てみる。
 この溢れ出るエネルギー・気・パワー…
正面から。圧倒して来るものを感じる。
正面から。圧倒して来るものを感じる。
色々な生物(それとも神?)が描かれる。白河で感じられたものの一つだ。
色々な生物(それとも神?)が描かれる。白河で感じられたものの一つだ。
 感じてみてください…
ご自身の心眼で、感じるままに…
ご自身の心眼で、感じるままに…
自由な感性で楽しみましょう。
自由な感性で楽しみましょう。
 そして池と庭園側には、おととし描かれた白河だるま『黒と白の山犬様だるま』が!!
作品は1つだけではなかった。
作品は1つだけではなかった。
一昨年のビエンナーレでの小松美羽さんの作品。
一昨年のビエンナーレでの小松美羽さんの作品。
 この目のぎらぎら感、だるまの表面を覆いつくす弾けんばかりの熱量…
仰いで見ても迫力が…。
仰いで見ても迫力が…。
翠楽苑を借景に…。
翠楽苑を借景に…。
 普段は南湖公園以外の場所で保管されている“だるま様”がビエンナーレ期間に、松楽亭に異彩を放って降臨です。
後ろは、こんな感じ。
後ろは、こんな感じ。
作品の大きさに関係なく、描き込まれたエネルギーは凄い。
作品の大きさに関係なく、描き込まれたエネルギーは凄い。
 今年のビエンナーレで作品を描いた際に身に着けていた袴なども展示されているほか、作品等の撮影もOK。小松美羽さんの作品のパワーを間近に感じられるまたとないチャンスです。
作品と格闘した跡とも言える、小松さんの身に着けていた袴。
作品と格闘した跡とも言える、小松さんの身に着けていた袴。
作品との対比も楽しめる。
作品との対比も楽しめる。
 そして松楽亭の中で、お抹茶と和菓子を頂く事も可能。天気に関係なく、小松美羽さんの作品を観て高ぶった心を、庭園の緑と美味しいお抹茶で鎮めましょう。
目の前の素晴らしい景色を見ながら…
目の前の素晴らしい景色を見ながら…
頂くお抹茶。
頂くお抹茶。
 翠楽園は、入園料は一般が350円(抹茶を頂く場合のセット料金は+500円)、中高生が170円(+530円のセット料金で、抹茶も)で、開園時間は午前9時から午後5時までです。(つづく)
正座して見える景色は、こんな感じ。
正座して見える景色は、こんな感じ。
椅子席もある。
椅子席もある。
 気が付くと時刻は午後2時近くになっていました。さすがにお腹が空いた~~。今回は白河名物のラーメンでもなく、蕎麦でもなく、あれを食べに行きました!

その4「白河の隠れた名物 〇〇定食は550円!?」は、こちらをクリック。
こちらは、嘗て私が行ったことのあるお店。
こちらは、嘗て私が行ったことのあるお店。
白河の隠れた名物?を食す♪
白河の隠れた名物?を食す♪
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