2023.01.12
with a camera in Nishiaizu Town 4-4
「ぶらカメ」西会津町篇、4巡目のその4です。
その1「卯年だけど今回の旅のカギは犬? 山の神様を祀る神社でほっこり」は、こちらをクリック。
その2「災難で自分が変わった 自宅にお茶飲み場を作った建具店」はこちらをクリック。
その3「福島県で唯一の酒の神 & またもワンちゃんで嬉しい再会」は、こちらをクリック。
その1「卯年だけど今回の旅のカギは犬? 山の神様を祀る神社でほっこり」は、こちらをクリック。
その2「災難で自分が変わった 自宅にお茶飲み場を作った建具店」はこちらをクリック。
その3「福島県で唯一の酒の神 & またもワンちゃんで嬉しい再会」は、こちらをクリック。
さて道の駅から歩いていると、この建物の中からこちらを見ている方々が。中にお邪魔してみると、お二人は仕事仲間だそうで、地元産の農産物などを週末だけ販売する店「風の丘ファーム」を町内の別の場所で開いています。
この建物脇を歩いている時に、中から視線を感じた。 |
いらしたのは、こちらの2人。 |
男性はこの店で食の卸売業を営んでいる方で、8年前から隣で店を開き、去年靴屋さんだったこの店舗に事務所を拡張して営業しているとの事。
確かに外の看板を見ると「肉とハキモノの店」と読めます。
確かに外の看板を見ると「肉とハキモノの店」と読めます。
店も拡張し、卸売業は順調なよう。 |
建物の角に、縦で「肉とハキモノの店」と薄っすら読める。 |
こちらにいる女性と一緒に、或る商品を開発したのだとか。
「西会津町は昔から『味噌ラーメン』が有名なので、それを家でも楽しめる生麺の商品を開発したんです。」
(以前の「ぶらカメ」でお邪魔した西会津野澤宿味噌ラーメン会のお店のエピソードは、こちらをクリック。)
そのラーメン店は?
「『はるよし和粋』っていう、昼は出前をやっていて、主に夜、居酒屋さんとして営業しているんです。」
夜ですか…ちょっと今回のロケで試食するのは難しそうです。残念。
「西会津町は昔から『味噌ラーメン』が有名なので、それを家でも楽しめる生麺の商品を開発したんです。」
(以前の「ぶらカメ」でお邪魔した西会津野澤宿味噌ラーメン会のお店のエピソードは、こちらをクリック。)
そのラーメン店は?
「『はるよし和粋』っていう、昼は出前をやっていて、主に夜、居酒屋さんとして営業しているんです。」
夜ですか…ちょっと今回のロケで試食するのは難しそうです。残念。
中には、商品が幾つか並んでいる。 |
去年発売の、西会津味噌ラーメン。 |
苦労したのは、スープではなく…
「麺ですね。西会津の味噌ラーメンの麺って米粉を入れるんですが、その配分量に苦労しました。」
逆にスープは最初の試作スープが最も再現度が高いものが完成したのだとか。
「西会津は米も美味しいですから。」
去年5月に販売を始めたばかり。売れ行きは
「1万食売れました。想像以上でびっくりです。地元の方も買われますよ。」
ふるさと納税の返礼品にもなっていて、お取り寄せもできるほか、
「道の駅でも販売していますし、喜多方ラーメン、会津山塩ラーメンと3タイプ楽しめる商品も好評を頂いております。」
いよっ、商売上手!
「麺ですね。西会津の味噌ラーメンの麺って米粉を入れるんですが、その配分量に苦労しました。」
逆にスープは最初の試作スープが最も再現度が高いものが完成したのだとか。
「西会津は米も美味しいですから。」
去年5月に販売を始めたばかり。売れ行きは
「1万食売れました。想像以上でびっくりです。地元の方も買われますよ。」
ふるさと納税の返礼品にもなっていて、お取り寄せもできるほか、
「道の駅でも販売していますし、喜多方ラーメン、会津山塩ラーメンと3タイプ楽しめる商品も好評を頂いております。」
いよっ、商売上手!
店の麺らしさを出すのに苦労したという。 |
会津の有名どころのラーメンのセット販売も手掛ける。 |
それにしても、背景が気になりますが…。
「私が石が好きで、それでこの壁紙にしました。」
すると女性が
「ボルダリングで登れそうな壁紙ですよね?」
結構立体的に見える壁紙です。
「私が石が好きで、それでこの壁紙にしました。」
すると女性が
「ボルダリングで登れそうな壁紙ですよね?」
結構立体的に見える壁紙です。
背景の模様が気になる…。 |
男性の好きな「石」の、図鑑のような壁紙だった。 |
「既製品であるんですよ。私としては国立博物館というテーマをイメージして貼りました。」
それにしても、石のどんな所が魅力なんでしょうか。
「小さなピッケル一つで、色んな石との出会いを楽しめる事ですね。」
それにしても、石のどんな所が魅力なんでしょうか。
「小さなピッケル一つで、色んな石との出会いを楽しめる事ですね。」
壁紙は自身で見つけてきたそう。 |
石が背景だと、商品が引き立つ? |
また西会津町には色の変わる地層もあるそうです。
「普段は灰色っぽいんですが、雨に濡れると緑色に変わるんですよ。」
天気によって景色が変わるんですね。
「地元の石も色々探りたいんですが、熊が多いので結構難しいですね。」
西会津町の美味しかったり素晴らしかったりする産品の原石も、見つけてくださいね。
更に街をぶらぶらしていると、ある看板に目が留まります。
「普段は灰色っぽいんですが、雨に濡れると緑色に変わるんですよ。」
天気によって景色が変わるんですね。
「地元の石も色々探りたいんですが、熊が多いので結構難しいですね。」
西会津町の美味しかったり素晴らしかったりする産品の原石も、見つけてくださいね。
更に街をぶらぶらしていると、ある看板に目が留まります。
道の駅などで販売しているとの事。 |
ふと看板に目が留まり… |
縦書きで「十一塩屋」とあります。それだけなら好いのですが、通り過ぎようとして「あれ?」と思ったのです。
玄関のガラスにも縦書きで「十一塩屋」なのですが、その上、横書きの看板には「十一」だけ縦書きで、その後に「塩屋」と横書きになっています。まさか「十一」ではなく「土」? 「士」?
玄関のガラスにも縦書きで「十一塩屋」なのですが、その上、横書きの看板には「十一」だけ縦書きで、その後に「塩屋」と横書きになっています。まさか「十一」ではなく「土」? 「士」?
縦だと「十一塩屋」(普通)。 |
あれ? 十一だけ縦書き?? |
ご主人が対応して下さいました。
「うちは『十一塩屋』(じゅういちしおや)です。」
横書きの時に「十一」だけ縦書きなのは…?
「そうしません? 全然気にしていませんでした。」
「うちは『十一塩屋』(じゅういちしおや)です。」
横書きの時に「十一」だけ縦書きなのは…?
「そうしません? 全然気にしていませんでした。」
対応して下さったご主人。 |
気に留めた事は無かったそう。 |
十一塩屋は嘗て別の場所にあったそうですが、磐越西線の野沢駅が出来るという事で駅前に移って来たと言います。野沢駅が誕生したのが1913(大正2)年ですから、現在の場所に移ってからだけでも110年という老舗旅館です。
「嘗て会津街道(越後街道。会津若松と新潟県新発田市とを、西会津町経由で結ぶ街道)が、(塩が運ばれた事から)塩街道と呼ばれていたでしょ? それで塩屋が出来て、その11番目だという説もあります。」
昔の史料は火事で全部焼けて残っていないそうですが、「塩屋」という名前(屋号)がメーンで、そこに何番目の塩屋かを示す為に十一と縦に書いたのではないかという訳です。イメージとしては⑪は縦書きにしてもそのまま横に並べて丸で囲む、といった感じでしょうか。
「嘗て会津街道(越後街道。会津若松と新潟県新発田市とを、西会津町経由で結ぶ街道)が、(塩が運ばれた事から)塩街道と呼ばれていたでしょ? それで塩屋が出来て、その11番目だという説もあります。」
昔の史料は火事で全部焼けて残っていないそうですが、「塩屋」という名前(屋号)がメーンで、そこに何番目の塩屋かを示す為に十一と縦に書いたのではないかという訳です。イメージとしては⑪は縦書きにしてもそのまま横に並べて丸で囲む、といった感じでしょうか。
磐越西線の駅前へ越してきて、百有余年。奥に長い造りだ。 |
破風にある看板も、十一だけ縦書きだ。 |
因みに玄関の上の木の看板は、日光東照宮の杉の木だそう。
「左上の少し削れたところの辺り、見えなくなっているんですが、『御神木』と書いてあったんです。」
日光東照宮と関係のある御親戚がいた縁ではないか、とご主人は話します。
「前は塩を扱っていて、その後に旅館になったとの話も聞きますが、いかんせん全部口伝えなもので…。」
「左上の少し削れたところの辺り、見えなくなっているんですが、『御神木』と書いてあったんです。」
日光東照宮と関係のある御親戚がいた縁ではないか、とご主人は話します。
「前は塩を扱っていて、その後に旅館になったとの話も聞きますが、いかんせん全部口伝えなもので…。」
日光東照宮の杉の木を使った看板。 |
十一の左上の辺りに、薄っすら文字らしきものが見える。 |
いま宿泊する人は工事の作業員などの仕事関係の人が多いそうですが、ほかにもレトロな旅館目当てに泊まりに来る方もいらっしゃるとか。例えば風呂場のタイルは、少なくともご主人が生まれた約70年前からそのまま。
浴室のタイルは、少なくともご主人の幼少の時から変わっていないとか。 |
お掃除中に撮影させて頂いた。 |
「これが珍しくて、泊まって見に来る方もいるんです。いまのSNSってので発信する為ですか。」
ラーメンの丼に描かれていそうな模様のトイレのタイルも、昔のまま。
ラーメンの丼に描かれていそうな模様のトイレのタイルも、昔のまま。
お手洗いの壁のタイル部分だけは、昔のままだそう。 |
角ばった巻き模様が奥まで続く。 |
途中に置かれている味噌樽は以前使っていたもので、今はそのまま残してあります。
また火鉢も、写真左は鉄製だそう。
「昔は暖をとるのに火鉢を使ったので、部屋ごとに置いてあったんです。」
また火鉢も、写真左は鉄製だそう。
「昔は暖をとるのに火鉢を使ったので、部屋ごとに置いてあったんです。」
嘗て”手前味噌”を造っていた樽。 |
左は鉄製の火鉢。 |
梅の間、竹の間は、襖を隔てて繋がっている昔ながらの建築です。
「二間繋げて、廊下にも板を渡して畳を敷いて、広くして披露宴をやった事もありますよ。」
「二間繋げて、廊下にも板を渡して畳を敷いて、広くして披露宴をやった事もありますよ。」
梅の間。左へ進んでいくと… |
竹の間。右の襖の奥が梅の間。 |
一番奥にあるのが、松の間。
「こまどり姉妹や北島三郎が泊まった事もある部屋です。」
部屋からは庭が見えるように、曲り家のように庭を囲む形で建てられています。
「春は椿が咲きます。また池があって、春になるとどこからか水が流れ込んできます。蛙がうるさいくらいに鳴きますよ。」
「こまどり姉妹や北島三郎が泊まった事もある部屋です。」
部屋からは庭が見えるように、曲り家のように庭を囲む形で建てられています。
「春は椿が咲きます。また池があって、春になるとどこからか水が流れ込んできます。蛙がうるさいくらいに鳴きますよ。」
松の間は、昭和を彩った芸能人も泊まった部屋。 |
廊下を挟んで庭が見える造りになっている。 |
嘗ては大相撲の巡業も盛んで、力士も泊まった旅館です。
「子どもは皆県外に出て跡継ぎがいないので、あと5年、10年、妻も元気なので頑張ろうかなと。出来れば町で泊まって楽しむようなイベントがあると、旅館も使ってもらえるんですけどね。地の物の料理などでもてなしますよ。」
旅館「十一塩屋」は、JR磐越西線「野沢駅」から歩いて2~3分です。
「子どもは皆県外に出て跡継ぎがいないので、あと5年、10年、妻も元気なので頑張ろうかなと。出来れば町で泊まって楽しむようなイベントがあると、旅館も使ってもらえるんですけどね。地の物の料理などでもてなしますよ。」
旅館「十一塩屋」は、JR磐越西線「野沢駅」から歩いて2~3分です。
西会津町に遊びに来てもらうのを、待っている。 |
十一塩屋の道路の先、突き当りが野沢駅だ。 |
その野沢駅の外景を撮りに行く途中、或るお宅の前で雪遊びをしている家族に出会いました。雪だるまに…、
笑顔を浮かべる雪だるま(の頭の部分)。 |
冷たさを忘れて、可愛い雪だるま作りに一所懸命。 |
かまくら?? お父さん曰く、
「屋根からの落雪を利用して、作りました。30分位かな。」
正月に実家に戻って来たご家族です。
「屋根からの落雪を利用して、作りました。30分位かな。」
正月に実家に戻って来たご家族です。
かまくら? 子ども達が走って座りに行く。 |
良い笑顔だ。 |
スポーツは特にやっていないそうですが、雪玉を投げ続ける弟くん。
なかなかフォームが良い。 |
結構速い。 |
笑顔の雪だるまをたくさん作りたいというお姉さん。
一時の実家での時間、思い切り楽しんで下さいね。
一時の実家での時間、思い切り楽しんで下さいね。
雪だるまに負けない笑顔を見せてくれた。 |
実家での一コマ。思い出に残るはず。 |
今回西会津町を回ってみて、厳しくも豊かな自然に恵まれ、その自然への祈りや崇敬が町の歴史や地域の人々の強い繋がりを育んできたのだと感じました。
人との繋がりを大切にする職人さん。 |
西会津町の良さを、形に…。 |
学び・遊び・感謝・工夫…人々の営みが愛おしく感じられました。西会津町で出会った皆さん、有難う御座いました。
老舗旅館を守るご主人(SNSきっかけに注目を浴びないかなぁ)。 |
歴史ある神社も、町の見どころの一つ。 |
次回はこの週末に、喜多方市出身の俳優・児玉磨利さんが中テレ本社のある郡山市を回ります。今年から児玉さんが河岸アナに替わって担当する事になりました。どうぞ宜しくお願い致します。
男女担当となるのは、確かおかちゃん・しなだマン以来。 |
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