2023.11.05
102nd high school soccer tournament in Fukushima
きょう、第102回全国高校サッカー選手権福島県大会の決勝が行われた。その結果。
尚志 3-0 聖光学院
(3年連続14回目の優勝)
決勝戦には、18歳以下のサッカーの最高峰のリーグ、「JFA U-18 サッカープレミアリーグ」の東日本で12チーム中2位の尚志が、準々決勝・準決勝と各7得点を挙げて勝ち上がり、対する聖光学院は4回戦から出場しいずれも1点差で逃げ切って勝ち上がってきての対戦。
ここまでの2試合前半5分以内に先制点を叩き出していた尚志に対し、前半攻めたのは聖光学院だった。ディフェンスの裏を狙いつつ尚志陣内でプレーする時間を増やし、チャンスを作る。しかし尚志も失点を許さない。
対する耐えた尚志は徐々に聖光学院の攻撃に対応しつつ、パスを回し始め、自分達のリズムを作り出していく。
そして前半30分過ぎ、聖光学院はコーナーキックからのこぼれ球を吉田友樹選手(3年)がヘディングシュート。これがポストに当たり、さらにそこからのこぼれ球に再び吉田選手が頭から飛び込んでシュートを放つも、オフサイド。ただこの際に、ディフェンダーとの接触でシュートを狙った吉田選手が一旦ピッチを離れる事に。
その隙に尚志は間接フリーキックから一気に前線へ。左サイドでボールを持った安斎悠人(3年)選手がディフェンダーを突破していきペナルティエリアの角の辺りからシュート。これがポストに当たり、そのこぼれ球に走りこんだ笹生悠太選手(3年)が押し込み、前半33分に尚志が先制する。
更に尚志はその後にも、ディフェンスの冨岡和真選手(3年)からのロングフィードに、前線の網代陽勇(3年)が右サイドで持ちこたえ、中へクロスボール。そこに走りこんだ藤川荘史選手(3年)がペナルティエリアの少し外で倒され、フリーキックのチャンスを得る。そして聖光学院の青い壁が10枚立ちはだかるところを、白石蓮(3年)選手の左足からのシュートが、綺麗に壁を超える弧を描き、GKが一歩も動けない見事なシュートをゴール右隅に決め、前半36分に2対0と、聖光学院を突き放す。
後半に入り、お互いチャンスを作るが、終盤尚志は神田拓人(3年)選手がボールを奪うと、若林来希選手(3年)を経由して網代選手へ。一気にギアをあげてドリブルでペナルティエリアの角に入り込むとトップスピードのままシュート。しかしこれは聖光学院のGK井上浩太(3年)選手が枠の外へとコースを変えるセービングを見せる。ただそこで尚志が得たコーナーキックでストレートのボールを入れ、そのコース上に並んでいた網代選手・市川和弥(3年)選手の頭上を越える。その先には吉田尚平(3年)選手が待っているのだが、ボールは市川選手と吉田選手の間のスペースへ。そこに走りこんだ髙瀬大也(3年)選手がディフェンダーを置き去りにしてヘディングシュート。後半34分に決定的な3点目を決める。
聖光学院も反撃・守備を見せるがゴールネットが遠く、そのまま尚志が最後まで攻め切って優勝を果たした。
試合後、尚志の仲村浩二監督は「もう少し尚志らしいサッカーをしたかったんですが、聖光学院にディフェンスの裏に蹴られて、リズムが取れない部分がありました。これが選手権。でも冷静にプレーできていたので、慌てずに戦えたと思います。それもプレミアリーグというレベルの高いところでもまれた経験があるからでしょう。選手権大会には聖光学院のように縦へ速い展開をするチームや、守備重視のチーム等色んなタイプのチームが出てきます。どのタイプにも対応して戦えるようにするのが、選手権までの課題と言えば課題でしょうか。」
そして全国大会に向けては「今年は(選手権優勝を)取れるチームになったと思うので、取りに行きます!」と今まで以上に力強い言葉で締めくくった。
尚志は選手権の前までプレミアリーグの残り試合を戦いながら、調整を続ける。
一方敗れた聖光学院の鈴木悠真キャプテンは、「応援してくれる人のお蔭で最高の舞台でプレー出来て幸せ。メンバーには頼りないキャプテンについてきてくれて有難うと伝えたい。」と話し、「後輩にはこの悔しさを感じてもらって、来年はやってくれると思います。」と涙ながらに、後輩に2度目の選手権出場へ向けての夢を託した。
山田喜行監督は、「0対2までは想定していました。そこで折り返して、シフトチェンジして戦おうと思っていました。尚志は個のタレントがあり、ゲーム運びや最後の仕留め方等、強かったと思いますが、うちの選手は良いパフォーマンスをしてくれたと思います。」と選手を称えた。
正直、尚志の今年の強さを考えると、聖光学院は失点から崩れていくパターンも想定しながら見ていたが、聖光学院は最後まで粘り強く、最後まで聖光学院らしく戦い抜き、それ故80分が見応えのある決勝戦になった。これを見て、尚志・聖光学院に憧れて入ってくる選手が増え、それがまた両校、ひいては福島県や日本のサッカーを底上げしていく事だろう。その試合にサブアナ(実況アナのサポート)として関われて、誠に幸せな時間であった。
尚志高校には、是非どの福島県勢も為しえなかった選手権優勝を果たして欲しいと心底願います。
尚志 3-0 聖光学院
(3年連続14回目の優勝)
決勝戦には、18歳以下のサッカーの最高峰のリーグ、「JFA U-18 サッカープレミアリーグ」の東日本で12チーム中2位の尚志が、準々決勝・準決勝と各7得点を挙げて勝ち上がり、対する聖光学院は4回戦から出場しいずれも1点差で逃げ切って勝ち上がってきての対戦。
ここまでの2試合前半5分以内に先制点を叩き出していた尚志に対し、前半攻めたのは聖光学院だった。ディフェンスの裏を狙いつつ尚志陣内でプレーする時間を増やし、チャンスを作る。しかし尚志も失点を許さない。
対する耐えた尚志は徐々に聖光学院の攻撃に対応しつつ、パスを回し始め、自分達のリズムを作り出していく。
そして前半30分過ぎ、聖光学院はコーナーキックからのこぼれ球を吉田友樹選手(3年)がヘディングシュート。これがポストに当たり、さらにそこからのこぼれ球に再び吉田選手が頭から飛び込んでシュートを放つも、オフサイド。ただこの際に、ディフェンダーとの接触でシュートを狙った吉田選手が一旦ピッチを離れる事に。
その隙に尚志は間接フリーキックから一気に前線へ。左サイドでボールを持った安斎悠人(3年)選手がディフェンダーを突破していきペナルティエリアの角の辺りからシュート。これがポストに当たり、そのこぼれ球に走りこんだ笹生悠太選手(3年)が押し込み、前半33分に尚志が先制する。
更に尚志はその後にも、ディフェンスの冨岡和真選手(3年)からのロングフィードに、前線の網代陽勇(3年)が右サイドで持ちこたえ、中へクロスボール。そこに走りこんだ藤川荘史選手(3年)がペナルティエリアの少し外で倒され、フリーキックのチャンスを得る。そして聖光学院の青い壁が10枚立ちはだかるところを、白石蓮(3年)選手の左足からのシュートが、綺麗に壁を超える弧を描き、GKが一歩も動けない見事なシュートをゴール右隅に決め、前半36分に2対0と、聖光学院を突き放す。
後半に入り、お互いチャンスを作るが、終盤尚志は神田拓人(3年)選手がボールを奪うと、若林来希選手(3年)を経由して網代選手へ。一気にギアをあげてドリブルでペナルティエリアの角に入り込むとトップスピードのままシュート。しかしこれは聖光学院のGK井上浩太(3年)選手が枠の外へとコースを変えるセービングを見せる。ただそこで尚志が得たコーナーキックでストレートのボールを入れ、そのコース上に並んでいた網代選手・市川和弥(3年)選手の頭上を越える。その先には吉田尚平(3年)選手が待っているのだが、ボールは市川選手と吉田選手の間のスペースへ。そこに走りこんだ髙瀬大也(3年)選手がディフェンダーを置き去りにしてヘディングシュート。後半34分に決定的な3点目を決める。
聖光学院も反撃・守備を見せるがゴールネットが遠く、そのまま尚志が最後まで攻め切って優勝を果たした。
試合後、尚志の仲村浩二監督は「もう少し尚志らしいサッカーをしたかったんですが、聖光学院にディフェンスの裏に蹴られて、リズムが取れない部分がありました。これが選手権。でも冷静にプレーできていたので、慌てずに戦えたと思います。それもプレミアリーグというレベルの高いところでもまれた経験があるからでしょう。選手権大会には聖光学院のように縦へ速い展開をするチームや、守備重視のチーム等色んなタイプのチームが出てきます。どのタイプにも対応して戦えるようにするのが、選手権までの課題と言えば課題でしょうか。」
そして全国大会に向けては「今年は(選手権優勝を)取れるチームになったと思うので、取りに行きます!」と今まで以上に力強い言葉で締めくくった。
尚志は選手権の前までプレミアリーグの残り試合を戦いながら、調整を続ける。
一方敗れた聖光学院の鈴木悠真キャプテンは、「応援してくれる人のお蔭で最高の舞台でプレー出来て幸せ。メンバーには頼りないキャプテンについてきてくれて有難うと伝えたい。」と話し、「後輩にはこの悔しさを感じてもらって、来年はやってくれると思います。」と涙ながらに、後輩に2度目の選手権出場へ向けての夢を託した。
山田喜行監督は、「0対2までは想定していました。そこで折り返して、シフトチェンジして戦おうと思っていました。尚志は個のタレントがあり、ゲーム運びや最後の仕留め方等、強かったと思いますが、うちの選手は良いパフォーマンスをしてくれたと思います。」と選手を称えた。
正直、尚志の今年の強さを考えると、聖光学院は失点から崩れていくパターンも想定しながら見ていたが、聖光学院は最後まで粘り強く、最後まで聖光学院らしく戦い抜き、それ故80分が見応えのある決勝戦になった。これを見て、尚志・聖光学院に憧れて入ってくる選手が増え、それがまた両校、ひいては福島県や日本のサッカーを底上げしていく事だろう。その試合にサブアナ(実況アナのサポート)として関われて、誠に幸せな時間であった。
尚志高校には、是非どの福島県勢も為しえなかった選手権優勝を果たして欲しいと心底願います。
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