初めてなのにどこか懐かしい味…味噌ラーメンの老舗「あさくさらーメン」が生み出した新しい「郡山ブラック」

Chu! PRESS

#ラーメン (18件)

2023.03.05

#郡山ブラック

#あさくさらーメン

#ラーメン

郡山市にあるご当地ラーメン、その名も「郡山ブラック」！見た目は黒いが、あっさりとした味が特徴のしょうゆラーメンだ。

スープが黒い！ブラックラーメン

今回も、リポーターの母心・関あつしにお供してくれるのは、郡山ブラックマニアの高田啓史さん。「郡山ブラック」を愛し続けて20年以上という高田さんによると、現在「郡山ブラック」を提供する店は市内に29軒。1年前に比べて、なんと7軒も増加した！

郡山ブラックマニアの高田啓史さん調べ

そこで、高田さんが特におすすめする「郡山ブラック」を紹介しよう。

取材にお邪魔したのは「駅前店」

1925（大正14）年に創業した、郡山駅前にある「あさくさらーメン」。言わずと知れた味噌ラーメンの名店だ。

秘伝の味噌ダレで仕上げたお馴染みの一杯

高田さんによるこの店のポイントは「味噌ラーメンの老舗が手掛ける限定ブラック」。

郡山ブラックマニアの推しポイント！

なんと1日10食限定！食べられたら運がいい！というレベルの「あさくさブラック」。去年12月に誕生したばかりだ。

あさくさ流の「郡山ブラック」

しょうゆのいい色に染まった麺をすすると…「うまいな」と漏れ出る一言。たったひと口でも、言葉ではなんとも表現し難い至福のひと時が訪れる。

黒いスープに染まった麺…食欲がそそられる！

関の表情がすべてを物語る…！

チャーシューは、箸で持ち上げると崩れてしまうほど！そして黒いスープは、実はこのチャーシューの煮汁を使ったもの！だからこそ、どうしても1日10食限定になってしまう。

ホロホロと崩れてしまうほど、やわらかい！

どうしても量が限られてしまう煮汁

この店の「郡山ブラック」の特徴、それは「初めてなのに懐かしい味」ということ。いろいろなラーメン店を訪れては、それぞれの味に舌鼓を打ってきた関だが、この店の「郡山ブラック」はまた異質だという。

口にした途端、思わず出てきた一言

「歴史ある店だが、新しい郡山ブラック」そう感じさせられる理由は、どこにあるのか？その答えを、3代目の大村善雄さんが教えてくれた。

駅前店の3代目、大村善雄さん70歳

左から2番目の男性が、初代の大村豊三郎さん

98年前にオープンした「あさくさらーメン」。当時は「浅草式マツヤ食堂」という名前で、中華そばも振る舞っていた。この経験を活かし、代々続くラーメン屋の技により作り上げたのが、あさくさ流の「郡山ブラック」だ。

かつての中華そばを現代風にして「郡山ブラック」に

長年の積み重ねをベースに、現代風の味わいで完成させた自慢の一杯。だからこそ、ひと口頬張ると自然と「懐かしい味」を感じる人が多いという。

「あさくさらーメン」は郡山市内に2店舗あるが、「郡山ブラック」を提供しているのは駅前店のみ。味噌ラーメンの老舗が作り上げた新しい味は、ぜひ体験しておきたい。1日10食限定のため早い時間に売り切れてしまうというから、食べられたらラッキーだ。

ちなみに、味噌ラーメンの老舗が「郡山ブラック」を生み出した背景には、タウン情報誌である「こおりやま情報」からのアドバイスもあった。

一番左側が「こおりやま情報」編集長の浅川貴弘さん

ご当地ラーメンとして特集

提案した編集長の浅川貴弘さんは、実は、2009年頃から「郡山ブラック」に注目！ファンの人たちから自然発生的に生まれた「郡山ブラック」という言葉と味は、ここ数年で定着し、ご当地ラーメンとして話題に。そこで、浅川さんが大村さんに「一緒にブラックを盛り上げましょう！」と持ちかけたという。

出張や旅行で郡山を訪れた人に「ご当地もの」として銘菓などと共に「郡山ブラック」を堪能してもらえるよう、メディアもラーメン店も共に切磋琢磨している。

※2023年2月取材当時の内容です。

Chu!PRESS編集部

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