2023.08.31
with a camera in Tanagura Town 3-3
『ゴジてれChu!』の「ぶらカメ」棚倉町篇3巡目その3です。
その1「? 4歳の“蝉捕り名人”登場 & 徳光と同世代の方とアイドルトークで盛り上がり⁉」は、こちらをクリック。
「その2 洋服のお代は〇〇で⁉ 昭和40年代の出張販売とその支払い方法」は、こちらをクリック。
その1「? 4歳の“蝉捕り名人”登場 & 徳光と同世代の方とアイドルトークで盛り上がり⁉」は、こちらをクリック。
「その2 洋服のお代は〇〇で⁉ 昭和40年代の出張販売とその支払い方法」は、こちらをクリック。
JR磐城棚倉駅近くで2つも出会いがあったので、別の場所へ移動しようと駅前駐車場に戻る途中、ワンちゃんを見付けます。すると目が合った瞬間…吠えられます。番犬の役目を一所懸命に果たすワンちゃんですが、奥からご主人にたしなめられます。今度はそのご主人と目が合い、ご主人が出て来て下さいました。
玄関の奥に、ワンちゃんが! |
吠えるワンちゃんをなだめるご主人。 |
「うちは旅館と食堂をやっていたんですが、いまは旅館はやめて、食堂だけ営業しています。」
『つばめや』の看板を見ると、恐らく「旅館」の文字を消したようです。主にご主人のお父さんが旅館を、お母さんが食堂をやっていたそうで、ご主人は食堂を引き継ぎました。
「母から食堂を継いで50数年にはなりますかね。母の時から数えると食堂は70年位でしょうか。」
『つばめや』の看板を見ると、恐らく「旅館」の文字を消したようです。主にご主人のお父さんが旅館を、お母さんが食堂をやっていたそうで、ご主人は食堂を引き継ぎました。
「母から食堂を継いで50数年にはなりますかね。母の時から数えると食堂は70年位でしょうか。」
ご主人で食堂は2代目。 |
元は旅館も経営していた。施術院は親戚がやっていたとの事。 |
午前11時頃ですが既に暖簾はかかり、外の看板にはカツカレー・カレー・チャーハン・タンメンと、文字通り看板メニューが書かれています。
「人気があるのは、カツカレーやカレーですかね。」
ワンちゃん切っ掛けの出会いです、ちょっと早いお昼をこちらで頂きましょう!
「人気があるのは、カツカレーやカレーですかね。」
ワンちゃん切っ掛けの出会いです、ちょっと早いお昼をこちらで頂きましょう!
外には手書きの”看板”メニューが。 |
暖簾も好い感じ(これで5つ目くらいになるそう)。 |
中は暖簾通り、昭和レトロな雰囲気たっぷりの“大衆食堂”然としています。ビニールのテーブルクロスや銀の灰皿、窓際の漫画など、たまりません。奥にはメニューが貼ってありますが、右下の色褪せた方のメニューを見ると…学生用のメニューがあります。
昔懐かしの大衆食堂といった感じ。 |
メニューが2つ…。右下には、学生価格が! |
色がこれだけ褪せているという事は…?
「学生の方は、値段を変えていません。」
カレーは200円引き、チャーハンに至っては250円引きです。このメニューでお腹いっぱいになった育ち盛りの中高生も、きっと多い事でしょう。
「学生の方は、値段を変えていません。」
カレーは200円引き、チャーハンに至っては250円引きです。このメニューでお腹いっぱいになった育ち盛りの中高生も、きっと多い事でしょう。
値段はメニューを貼った当時のまま。 |
因みにラーメンは150円引き、タンメン・焼きそばは200円引き。 |
では折角なので「カツカレー」をお願いします。
ご主人は慣れた手つきで豚肉に衣をつけ、熱した油に泳がせていきます。
ご主人は慣れた手つきで豚肉に衣をつけ、熱した油に泳がせていきます。
肉に衣をつけ… |
たっぷりの油に泳がせる。 |
カツを揚げている間に野菜を炒めていくのですが、火力が凄い! フライパンの周りに壁を作るかのように炎が上がります。
手際よく調理を進めるご主人。 |
業務用は火力が違う(けど、ここまで炎を上げるんだ…)。 |
中の油が多い内は、フライパンを傾けると自然発火フランベ状態に!!
傾け方によっては、ぶわっと炎が上がる事も。 |
素人は近づけない。 |
熱くないのかディレクターが尋ねると、
「もう慣れちゃいました。」
野菜を或る程度炒め終えたら、
「もう慣れちゃいました。」
野菜を或る程度炒め終えたら、
熱さには慣れっこだそう。 |
常に炎が立ち上る。 |
ラーメンなどほぼ全ての料理に使うスープを投入です。このスープは豚や鶏から出汁をとっています。味を見ながら調味料を加えて味を調え、
炒めた野菜に、味のベースを決めるスープを投入。 |
味見しながら、味を調え… |
最後にカレーの素を入れます。
「お客さんが多かった頃はカレーを煮込んだ状態で作っておいたんですが、今はその都度作っています。」
そして最後に揚がったカツを切って、カレーをかけて、「カツカレー」(850円)の完成です。
「お客さんが多かった頃はカレーを煮込んだ状態で作っておいたんですが、今はその都度作っています。」
そして最後に揚がったカツを切って、カレーをかけて、「カツカレー」(850円)の完成です。
カレーの素が入り、調理は終盤へ。 |
ごはん・カツにカレーをかけて出来上がり。 |
カレーを頂くと…玉ねぎなどの炒めた野菜から出る甘みと、スープで出した旨味のコク、後からカレーのスパイスが追いかけてきます。
カツカレー850円。 |
盛りが良いぜ! |
続いてカツを…。周りがさくっと揚がっていて、それでいて薄い衣がカレーを纏って、厚めの肉の旨味が存分に味わえます。でも結構厚い肉を使って、採算はとれるんですか?
「だって買ってくる肉がその厚みなんだもん。」
カツの厚さは、仕入れ状況のお肉の状態に左右されるようです。きょうはラッキーデーだったかも知れません。
「だって買ってくる肉がその厚みなんだもん。」
カツの厚さは、仕入れ状況のお肉の状態に左右されるようです。きょうはラッキーデーだったかも知れません。
カツも食べ応えがありそう。 |
なかなかの厚みだ。 |
「昔は学生がよく来たんですよ。棚倉高校の最寄り駅でしたから。でも今は合併して修明高校になり、高校の最寄り駅が中豊駅に変わっちやったんです。だからだいぶお客さんは減りましたよ。」
駅を使う高校生もよく店に食べに来たそうだが… |
いまは高校がなくなり、隣の駅が最寄り駅になってしまった。 |
そんなご主人は、3年前に脳溢血を患ったそう。調理している様子を見ると、そんな事があったように見えませんでしたが、
「言葉が出なくなりましたね。特に漢字が思い出せなくなって、書けなくなりました。」
「言葉が出なくなりましたね。特に漢字が思い出せなくなって、書けなくなりました。」
脳溢血で倒れた事も…。 |
調理は問題ないが、言語系に後遺症があるという。 |
お店としては2代目のご主人の代で終わる予定。そんなお店が一番“映える”のは、春の桜の時期。
「入口の木が、桜なんですよ。母が店を始めた頃に桜が生えてきて、根元なんか凄いですよ。」
「入口の木が、桜なんですよ。母が店を始めた頃に桜が生えてきて、根元なんか凄いですよ。」
春の店先の写真。 |
今は桜の葉が目に優しい。 |
玄関脇のコンクリートを持ち上げるほどの桜の生命力は、そのままご主人とお店のそれにも感じられました。
根元はコンクリートが持ち上がっている。 |
桜からもご主人からも、生命力を感じる。 |
因みに店に掲示してある調理師免許証を見て気付きました! ご主人と私、実は2月18日生まれで同じ誕生日だったのです。
「この店、2月生まれの方がよく来るんですよ。へ~、同じ誕生日ですか…。」
ワンちゃん以外にも、そんな縁もあってこの店に吸い寄せられたのかも知れません。
「この店、2月生まれの方がよく来るんですよ。へ~、同じ誕生日ですか…。」
ワンちゃん以外にも、そんな縁もあってこの店に吸い寄せられたのかも知れません。
調理師免許には「二月十八日生」と! (一部画像を加工しています) |
これも何かの縁だと思う。 |
食堂「つばめや」は基本的に休み無しですが、通院などの理由で休む事も。営業時間は早ければ午前9時頃から(そういえば、メニューに「朝の定食」ってありましたものね)夜8時頃まで開ける事もあるそうですが、それもお客さんの入り次第で変わるそうです。(つづく)
食堂「つばめや」は不定休。営業日は結構長い時間暖簾がかかっている事も。 |
駅前で声を掛けてくださったお二人。有難う御座います! |
朝出会った親子お勧めのパン屋さんにも行かねば。 |
お勧めの”キューブ”に出会えたぞ! |
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