2024.09.19
with a camera in Mishima Town 3-1
『ゴジてれChu!』木曜恒例「ぶらカメ」のコーナー、今回は会津の三島町(みしままち)です。桐の産地として有名で、桐箪笥や桐下駄も名産品ですよ。私としては、三島町は3巡目です。
1巡目(2021年12月)のエピソードは、こちら。
2巡目(2024年3月)のエピソードは、こちら。
1巡目(2021年12月)のエピソードは、こちら。
2巡目(2024年3月)のエピソードは、こちら。
緑多く山々が連なる三島町は、桐の産地でもある。 |
山間を只見川が流れる絶景の多い地域だ。 |
JR只見線の会津宮下(あいづみやした)駅に行ってみると、何やら駅舎にある時刻表を撮影している方が。
「いま会津若松から只見線に乗って来たんです。折り畳み自転車で輪行(りんこう)していて、ここから只見線沿いを走ってみようと思って…。」
輪行とは、自転車を電車などの公共交通機関に乗せて移動する事で、折り畳み自転車だと荷物扱いで電車に乗る事が可能です。
「いま会津若松から只見線に乗って来たんです。折り畳み自転車で輪行(りんこう)していて、ここから只見線沿いを走ってみようと思って…。」
輪行とは、自転車を電車などの公共交通機関に乗せて移動する事で、折り畳み自転車だと荷物扱いで電車に乗る事が可能です。
町内にあるJR只見線の会津宮下駅。 |
上の時刻表を撮影している男性が。 |
「愛知から来ました。どうしても只見線に乗ってみたくて。」
いまは退職して、自由な時間を遣って旅しているそう。この自転車は…
いまは退職して、自由な時間を遣って旅しているそう。この自転車は…
愛知から飛行機で仙台まで来て、来福。 |
会津宮下駅まで只見線で来たというが…。 |
「折りたためるので、飛行機も列車も大丈夫なんですよ。」
サドルの所からひょいと持ち上げると、への字に曲がる自転車。
サドルの所からひょいと持ち上げると、への字に曲がる自転車。
実は鉄道だけでなく、自転車の旅も同時に楽しむ算段。 |
サドルを持ち上げると… |
更に前輪部分を180度回転させると、前輪と後輪が1か所にまとまります。
後輪がぐにゃりと180度回転。 |
前輪も180度回転で、2車輪が重なるコンパクトな形に。 |
サドルを持ち上げれば、荷物用カートのような姿に。
「転がす事が出来るので、自動改札もすんなり通れるんですよ。」
これならかさばりませんね。
「転がす事が出来るので、自動改札もすんなり通れるんですよ。」
これならかさばりませんね。
サドルの部分を引っ張ると… |
荷台の小車輪が転がり、カートのように! |
このあとは、会津で温泉に入って只見で一泊し、翌日只見線で新潟を経由し軽井沢へ列車と自転車で旅する予定だそうです。
「この先が、風景がさらに綺麗だって聞いたんですけど。」
そうです、段々只見川沿いを縫うように走る鉄路と国道、山と只見川の緑がまた見応えがある旨お伝えすると、このコースを選んでよかったという表情。
「この先が、風景がさらに綺麗だって聞いたんですけど。」
そうです、段々只見川沿いを縫うように走る鉄路と国道、山と只見川の緑がまた見応えがある旨お伝えすると、このコースを選んでよかったという表情。
予定表をきちんと作ってくるあたり、性格が出ている。 |
山道を数十キロ自転車で走破する大会にも出ている人だ。 |
「この辺りで、アーチ3きょうだいが見られる所があると聞いたんですが…。」
ああ、鉄道・車道のアーチ橋が3つ揃って見られる「アーチ3橋(兄)弟」は、この駅からすぐの所です。以前の「ぶらカメ」でもご紹介した三島町の名所の一つです。このアーチが3つ揃って見える場所を作るには、大変な想いがあったのですが、詳しくは過去のブログで。
ああ、鉄道・車道のアーチ橋が3つ揃って見られる「アーチ3橋(兄)弟」は、この駅からすぐの所です。以前の「ぶらカメ」でもご紹介した三島町の名所の一つです。このアーチが3つ揃って見える場所を作るには、大変な想いがあったのですが、詳しくは過去のブログで。
アーチ3橋(兄)弟を見ていきたいと話す。是非! |
もう一回組み立て直して、只見へ出発! |
早速アーチ3橋(兄)弟に向かいました。61歳とは思えない力強さです。道中お気をつけて。
その前に少しだけ戻る形で、アーチ3橋(兄)弟へ。 |
後日メールを頂き、旅を満喫したそう。 |
輪行旅を楽しむ男性を見送って気付いたのですが、駅前には提灯と、行灯のようなものが。そこには「御祭禮(礼) 三島神社奉賛会」と書いてあります。お祭りが近いのでしょうか。すると袢纏か何かを抱えてお出かけしていく方を発見。
駅前の道路には、提灯が。 |
地元でお祭りがある模様。いつだろう? |
「そこにある三島神社のお祭りがあって、その準備なんです。」
お祭りはいつですか?
「きょう、これからですよ。」
お祭りはいつですか?
「きょう、これからですよ。」
袢纏を持って出かける男性。 |
きょう行われる祭りの準備だそう。 |
あら、奇遇! 365分の1の確率で、お祭りの日に出くわしました。早速準備する場所へついていきます。
歩いて1分程、只見線の線路沿いにある三島町宮下活性化センターに山車が用意され、子ども達が早速山車に乗っています。すると山車の上から
「お久しぶりです!」
の声が。
歩いて1分程、只見線の線路沿いにある三島町宮下活性化センターに山車が用意され、子ども達が早速山車に乗っています。すると山車の上から
「お久しぶりです!」
の声が。
すぐ近くで祭りの準備をしているという。 |
こちらが祭りに出る山車。 |
こちらは前回の「ぶらカメ」でお世話になった方で、理容店を営む傍ら、落語好きが高じて「寄席文字」を独学で書けるようになったという特技の持ち主です。
山車にいたのは、前回の旅で出会った男性。 |
理容業を営みながら、寄席文字を特技とする。 |
「昔、山車には大人しか乗れなかったんですが、子どもも乗るようになった時の最初の人、いわば“一期生”が、あの白い袢纏を着た人。あの人を取材して!」
白袢纏の男性はこそこそ背中を向けて遠ざかり始めますが、歩幅はすごく狭いので、取材は大丈夫のようです。
白袢纏の男性はこそこそ背中を向けて遠ざかり始めますが、歩幅はすごく狭いので、取材は大丈夫のようです。
私の名前を落語家風に書いていただいた。 |
取材してほしい男性がいるという。 |
初めて子どもながら山車に乗れた切っ掛けを聞くと、実は意外な方の“計らい”があったと言います。
「いや実は子どもの時に友達2~3人と、山車に乗りたいなって思っていたんです。そうしたら乗せてくれたのが、あの方なんです。」
「いや実は子どもの時に友達2~3人と、山車に乗りたいなって思っていたんです。そうしたら乗せてくれたのが、あの方なんです。」
捕まっちゃった、という表情の“一期生”。 |
子どもが山車に乗る切っ掛けをくれたのが、寄席文字の男性だと話す。 |
そう、寄席文字の特技を持つ理容師の方が、小学生だった白袢纏さんを初めて山車に乗せた方だったのです。理容師の方も、
「いや、私も小さい頃は山車に乗りたくて、昔は2日に亙ってやっていた祭りですから夜に山車で寝てたら怒られたり、山車の太鼓をたたきたくて家で茶碗をたたいたりしていました。」
「いや、私も小さい頃は山車に乗りたくて、昔は2日に亙ってやっていた祭りですから夜に山車で寝てたら怒られたり、山車の太鼓をたたきたくて家で茶碗をたたいたりしていました。」
山車に子どもとして乗った”一期生”という訳。 |
お互い、山車に乗るのは憧れだったのだ。 |
子どもの頃に憧れた山車の上の太鼓たたき…自分が出来なかった夢を叶えてあげたのが切っ掛けで、今の子ども達が山車に乗る伝統が始まりました。
「9月に入ってから、練習をするんです。集まる子だけでやるので、強制はしていないんです。山車で太鼓をたたきたかったら、練習に来る。それだけです。」(つづく)
「9月に入ってから、練習をするんです。集まる子だけでやるので、強制はしていないんです。山車で太鼓をたたきたかったら、練習に来る。それだけです。」(つづく)
この2人(とその仲間たち)が、約45年前に子どもが山車に乗る伝統を作った。 |
来るものは拒まないのは、昔から変わらない。 |
時間になると、子どもの姿が続々と…。 |
子どもの太鼓も聞けるぞ。 |
全文を読む