テレビ番組が
放送されるまで
放送までの流れ
オンラインで知ろう!「テレビ局の仕事」|中テレ 社内見学 オンラインで知ろう!「テレビ局の仕事」|中テレ 社内見学 オンラインで知ろう!「テレビ局の仕事」|中テレ 社内見学
このページでは、福島中央テレビが放送している
ニュース情報番組「ゴジてれChu!」が放送するまでの流れを説明するよ。
みなさんが観ているテレビ番組がどのようにできているのかを探検しよう!
はじめに

1つの番組を放送するためおよそ200人のスタッフが協力

ニュース情報番組の「ゴジてれ Chu!」はさまざまなせんもんしきを持ったスタッフおよそ200人が毎日力を合わせてつくっています。ニュースや天気予報を担当しているほうどうちゅうけいやコーナーかくたんとうするせいさく、カメラさつえいおんせいしょうめいを担当するほうそうじゅつなど放送にちょくせつかかわるしょだけではなく、せんでんを担当するへんせいしんこうやメディアデザイン部、番組でしょうかいする飲食店やうりてんなどとのまどぐちとなるえいぎょうなどいろいろな部署のスタッフがきょうりょくして一つの番組を作り上げています。

なまほうそうちゅうはっせいする出来事もリアルタイムに放送

テレビ番組は「生放送番組」と「しゅうろくばんぐみ」の2つのほうそうけいたいがあります。「生放送番組」は放送日の当日にスタジオや中継現場などからアナウンサーやリポーターがリアルタイムに映像や音声を視聴者に伝える放送で、「収録番組」は放送日の前にスタジオなどでさつえいを行いぜんへんしゅうした内容を伝える放送です。「ゴジてれ Chu!」は生放送番組なので、放送中に起きたニュースをすぐに福島県民や全国にもお伝えすることができます。

ローカル放送と全国放送が合体

「ゴジてれ Chu!」の放送時間は午後3時50分から7時までの3時間10分ですが、福島中央テレビが制作している"ローカル放送"部分と日本テレビが制作している"全国放送"部分に分かれています。ローカル放送では主に福島県内の出来事を中心にお伝えし、全国放送部分では日本全国や世界中で起きているニュースをお伝えしています。

インターネットでもテレビ番組が観られる

インターネットつうしんの技術やスマートフォンなどのじょうほうたんまつしんで、テレビ局が制作しているテレビ番組がインターネットでも視聴できるようになりつつあります。テレビ局が共同でていきょうするりょうどうはいしんサービス「TVer」(※)では、ドラマやバラエティー番組などのさいしんからに放送した人気作品が無料で配信されています。また、「ゴジてれ Chu!」の人気コーナーは福島県民だけではなく全国の人に視聴してもらえるよう、YouTube チャンネルなどインターネットでも視聴ができるようにしています。テレビ局でははばひろだいの人に情報を届けるために、テレビ放送だけではなくインターネット配信のかつようせっきょくてきに行っています。
※TVer とは?
スマートフォンやタブレット向けのアプリやパソコンのウェブブラウザなどを利用してドラマやバラエティ、スポーツ番組などテレビ局が提供するテレビ番組や動画コンテンツを視聴できるサービス。2015年10月にサービスの提供を始め、2022年7月にはアプリのるいけいダウンロード数が5000万を超えています。
公式HP : https://tver.jp/series/srip2vcjj7
企画会議

どんな内容を放送するかについてスタッフでけんを出し合う

テレビ番組を制作するときにはかならかくかいを開きます。「ゴジてれ Chu!」では週1回、プロデューサーやディレクターの他、りょうコーナーや中継企画を担当するスタッフ全員が集まり、どんな話題を取り上げるかやどのように取材するかなど番組作りのほうしんを話し合っています。

会議では担当者が番組で紹介したいと考えている今注目されていることや今後話題になると思われる情報をもとに、しゅざいこうもくを検討したり、放送日や出演者などを決めたりします。また、視聴者に分かりやすく伝えるために、撮影の方法やナレーションの伝え方、どんなざいを使って撮影するかといったこうせいえんしゅつけんとうします。
取材・ロケーション撮影

企画内容にもとづいて取材や撮影を行う

企画会議で決まった内容にもとづき、担当のディレクターがアナウンサーやカメラマンとともにロケーション撮影に出かけ、映像を撮影したりインタビューをしたりします。大切なのは、現地に行く前に事前に電話やメールなどでしゅざいたいしょうしゃからあらかじめ情報を聞いておくことです。その情報をもとにどんな撮影機材が必要かや視聴者に伝わりやすい撮影方法を検討します。そして、じっさいにロケーション撮影に出かけたときには、その場所で知ったことや人から聞いたことを正確に分かりやすく視聴者に伝える方法を考えます。また、視聴者に観てもらいたいしきや物のりょく、人のひょうじょうなどを映像や音声でどのように伝えるかをふうしながら撮影します。情報を伝えることが役割のテレビ局にとって、この取材とロケーション撮影は最も重要なポイントです。
テレビ取材とは?
いま話題になっていることや起きている出来事など、視聴者に知って欲しい物事を調べたり、人にインタビューしたりして記事のざいりょうとなる情報や映像・音声を集めること。新聞の取材とちがうところは、記者やディレクターだけではなく、カメラマンやおんせいたんとうしゃなどが同行してふくすうにんで取材する場合があることです。
ロケーション撮影とは?
外に出かけてさまざまな撮影を行うことです。取材はテレビ局の外に出かけなくても、電話やメール、インターネットなどを使って行うことができますが、テレビ番組には映像と音声が欠かせません。そのため、まちに出かけたり山にのぼったりいろいろな場所に出かけて映像や音声を撮影する必要があります。
台本作成・映像編集

番組をしんこうするためのだいほんを作成する

だいほんは番組を進行するために必要な情報が書かれているもので、アナウンサーが読むナレーションやコメント、放送で流れるVTR映像の内容のほか、伝えたい内容を分かりやすくするためのまくテロップやCG(コンピュータグラフィックス)、モニターやフリップを使ったかいせつほうほうなどさまざまなようまれているものです。取材したときのメモなどをもとに、ディレクターがパソコンをつかって台本を作ります。台本はテレビ番組の核になるもので、その内容をもとに映像編集や字幕テロップのさくせいなどが行われます。

ロケーション撮影した映像をへんしゅうする

ロケーション撮影した映像やスタジオでしゅうろくした映像を台本通りのじゅんじょにつなぎえたり、放送時間にあわせたり、ナレーションやこうおんまくテロップ、CGなどを入れたりするのが編集です。伝えたい内容をどのように分かりやすく伝えるか、視聴者をきさせずにきょうを持ってもらえるような工夫が求められる作業です。
また、ニュースを編集する場合はではおおむね1分間などといった決められた時間に合うように作業を行います。アナウンサーが読むスピードやびょうすう、インタビュー映像を何秒使うかなどせいかくさと、放送時間に間に合わせるためのばやい作業が求められます。昔は、映像をビデオテープにろくしたものを編集用の機械に取り込んで作業をしていたため時間がかかっていましたが、きんねんは映像をハードディスクやフラッシュメモリなどのおくそうぞんしてコンピューターでの編集ができるようになり、視聴者によりスピーディーに情報を届けられるようになりました。
リハーサル

番組放送前にスタッフが集まって打ち合わせ

番組がスムーズに進むように台本を作成したディレクターを中心に事前に打ち合わせを行います。放送前の打ち合わせには、番組MCを務めるアナウンサーのほかカメラマンや音声・しょうめいを担当する技術スタッフ、字幕テロップを担当するじゅつスタッフがいっせいに集まり、ミスや放送事故が起こらないように確認を行います。
MCとは?
「MC」というのは、えいの「Masterマスター ofオブ Ceremony セレモニー」のりゃくで、テレビ番組では「かいしゃ」を意味します。

ほんばんまえにリハーサルを行います

番組の進行を想定してぜんほんばんと同じようなれんしゅうをするのがリハーサルです。本番でしっぱいしないように、ナレーションの読みちがえはないか、字幕スーパーの表示に間違えている部分はないか、編集したVTR映像にみだれやミスはないか、番組がそうていした時間通りに進むかどうかなどをさいしゅうチェックします。
本番

いよいよ放送開始です!

「本番10秒前・・・3、2、1、キュー!」
スタジオにいるフロアディレクターのけ声ととも番組MCをつとめるアナウンサーが視聴者にあいさつをして番組がスタートします。番組MCは、事前にじゅんされた台本に沿って放送を進めていきますが、番組を盛り上げるためにアドリブを入れることもあります。また、放送中に新しい出来事やニュースが入ってきた場合はりんおうへんたいおうしなくてはいけません。

テレビ番組をコントロールする場所

テレビ番組はアナウンサーやしゅつえんしゃがいるスタジオだけで進行しているわけではありません。スタジオとは別に、多くのモニターめんやスイッチが並んだ「ふく調ちょうせいしつ」という場所があり、チームのキャプテンともいえるディレクターが全てのスタッフに指示を出して番組をコントロールしています。「ふく調ちょうせいしつ」では、スタジオにいる番組MCや出演者のコメント、ちゅうけいさきのリポーターから送られてくる映像や音、番組中に流されるVTR映像やまくテロップ、こうおんなど全ての映像や音声を合体させて1つの番組として成立させる役割を担っています。そして、「ふく調ちょうせいしつ」で作られたテレビ番組は、「しゅ調ちょうせいしつ」で番組とCMの切替えが行われ、そうしんじょで"テレビでん"となってていにあるテレビに届けられているんです。
本番前に言う「キュー」って何?
「キュー(Cue)」というのは、英語で「あい」や「きっかけ」という意味です。テレビ放送ではかいしゃや出演者がコメントを言うタイミングやVTR映像を流すタイミングなどをする場合に使います。「キューを出す」という言い方をし、台本には「Q」という文字で表す場合もあります。
情報番組の中継

リポーターが現場から"生"のようを伝える

テレビ番組はスタジオだけではなく、テレビカメラやでんを出すかいんだテレビ中継車が福島県内や全国のさまざまな場所にどうして放送できるようになっています。アナウンサーやリポーターが目の前でり広げられるゆうそうなおまつりの現場や多くの人でにぎわっているかんこうスポットなどにき、その場所から生中継を行うことでりったいてきで見ごたえのある情報を伝えることができます。また、とっぱつてきに大きな事件や事故、ぜんさいがいが発生した場合は事前に台本やげん稿こうを作成したりロケーション撮影したりすることができないため、現場から生中継を行いリアルタイムで起きている状況を視聴者に伝えています。
放送の仕組み